おせっかいFP/LLMエージェント開発の作例
LLM(Claude API)を使ったエージェントを、目的の違う3つの形で実装しています。①人間の承認で止まる状態機械型エージェント、②複数テナント構成を検証したLLMサービス基盤の最小実装、③VPS上のcronで無人運用している運用パイプラインです。数字はすべて手元の実測を、測定日つきでそのまま載せています。
前提を先に書きます。
・以下はすべて自分の業務のために作り、手元の検証環境で動かしているもので、受注してお納めした制作物でも、公開提供中のサービスでもありません。作り方と設計判断の参考としてご覧ください。
・コードのうち自作部分は自分に権利があり、提示する権限を持っています。利用しているSDK・ライブラリは各ライセンスに従います。第三者の案件情報・秘匿情報は含まれていません。
・LLMの出力には誤りが起こり得ます。だからこそ「どこで機械に任せず、どこで人間が承認するか」を設計に入れています(下記参照)。
ご相談・ご依頼について:このページは、クラウドワークス・ランサーズでの応募(提案)に添えてご覧いただく作例集です。ご質問・ご依頼は、ご覧になっている案件の応募画面・メッセージ画面からご連絡ください(各サイトの規約に沿って、お取引はサイト内で行います)。
見積りの下ごしらえエージェント。LangGraph 1.2.11+Anthropic SDK/2026年8月
担当:要件整理・グラフ設計・実装・テスト設計まで一人で
「実行が終わること」を合格条件にしていません。テスト7件(うち1件は実API)全通過(2026年8月19日実測・LangGraph 1.2.11)。
「1社に納めて終わり」ではなく「サービスとして提供し続ける」ために何が必要かを、動く形で一通り検証したもの。2026年8月
担当:API設計・認証・レート制限・原価管理・監視・評価まで一人で
| 要素 | 実装 |
|---|---|
| エージェント | Anthropic SDK の Tool Runner によるツール呼び出しループ |
| 対話の記憶 | セッション単位でサーバ側に保持。テナントをまたいだ参照は拒否 |
| 認証・レート制限 | APIキー→テナント解決。テナント単位・分あたりの制限、超過時は 429 |
| 原価管理 | 1リクエスト1行の記録(トークン・費用・遅延・失敗)。料金の分からないモデルを0円として合計に混ぜない |
| 予算の強制 | テナント日次上限。消費の記録が上限を超えた後、それ以降のリクエストを 402 で受けない(上限を超えるリクエストそのものは成功して課金されるため、超える前に止める事前抑止ではありません。「記録だけして通す」にはしない設計です) |
| 監視 | 失敗率・遅延・予算残を返す窓口つき。記録が無い区間は「異常なし」ではなく「不明」と報告する |
| 評価(eval) | 実APIでケースを回し、合格率が基準を下回ると異常終了する(現状は手動実行・4ケース。定期実行への組み込みは本番導入時の作業です) |
実APIを通して初めて出た欠陥が2件あり(レスポンス保存の直列化・履歴の送り返しで拒否される件)、どちらも修正のうえ回帰テストを追加しています。本物のAPIを通すテストを最初から入れるのは、この経験からです。
検証済みと未検証を分けて書きます。検証済み=テナント間のセッション分離・レート制限・予算402・失敗記録。未実装・未検証=負荷・同時アクセスの試験、無効キーの試行制限、鍵のハッシュ保存・失効・ローテーション、監査ログ。永続ストアはファイルのため、複数プロセスでの本番運用にはデータベースへの差し替えが必要です。この作例は「本番提供中のサービス」ではなく、本番公開に何が要るかまで洗い出した最小実装です。上記の未実装項目は、本番導入時の見積りに最初から入れてご提案します。
案件情報から要求スキルを抽出・集計し、学習の優先順位を計算するパイプライン。2026年8月16日に本番稼働を開始し、VPS上のcronで無人運用しています(数値は稼働開始時の実測。稼働ログは残しており、ご希望があれば直近の実行記録をお見せできます)。
担当:要件定義・実装・テスト・本番移行・運用監視まで一人で
ここまでお読みいただきありがとうございます。ご質問・ご依頼は、ご覧になっていた案件の応募画面・メッセージ画面へお戻りのうえご連絡ください(お取引は各サイト内で行います)。「まず小さく試したい」というご相談も歓迎です。